実技を取り入れた 公立の女児学校の創立

                                         

第48話「富岡製糸場の危機」その1 からの続きです。

翌日、県庁で、楫取素彦は
実技を取り入れた
公立の女児のための学校の
創立の提案をします。

阿久沢権蔵は、大賛成してくれました。

その頃、美和は、女たちの学び場で
楫取から依頼された女児学校のための
料理や裁縫などの実技を取り入れた
授業内容を、まとめていました。

その様子を見たせいは
楫取が、本当に美和を
頼りにしているからだと言います。

そんなせいに、美和は

  • 女たちの学びの場を作ること。
  • どんなことがあっても楫取をそばでしっかり支えること

という寿との最後に交わした約束を話します。

美和が女児学校のカリキュラムを
県庁の楫取に届けるために外出してから
せいは、一輪挿しを挿しながら
「ダメなんかいね。
お似合いだと思うんだけどねー」
と、ひとりごとを言います。

 


 

馬車の両輪

美和が女児学校の
カリキュラムを作成し
県庁に届けに行くと
楫取は、大忙しでした。

「いつものことです。
今日は、まだマシな方です」
中原復亮が、待っている美和に説明します。

仕事が一段落ついた楫取に、
美和はカリキュラムを見せ、説明します。

そんな二人の様子を見ていた阿久沢は
家へ帰ると
「あの二人、お似合いじゃないか」
「馬車の両輪みたいなもんさ。
俺とおめぇ~みたいに・・・」
と、せいに話します。

せいは、美和と寿の約束の話を想い出し、
楫取と美和が夫婦になることを
寿が願っていることに気付きます。

そんなあるお休みの日、
楫取に、美和は言います。
「今日はゆ~っくりとお過ごしください。
ちいと働きすぎですから」

しかし、楫取は自分のことより
美和のことの方が心配だと言います。

 


 

嬉しい来客

ちょうどその時、来客がありました。
久坂玄瑞の子・秀次郎でした。

秀次郎は、楫取から手紙をもらい、
正式に久坂家の後継ぎになれることを知り、
挨拶に来たのでした。

秀次郎は、仕送りを続けてくれた美和と、
楫取に、この喜びを伝え
深々と頭を下げました。

秀次郎は、医者になりたいと話します。

久坂家は、代々藩医だったので
久坂も喜ぶだろう・・と
楫取は言いました。

 

 

思いがけない楫取の言葉

秀次郎が去って、
美和が安心したと話します。
そして、美和が、
先ほどの話の続きを
楫取に尋ねると
意外なことを楫取は言います。

今後、学びの場や女児学校で
美和は、ますます忙しくなるため
望むのなら、いつでも、
この家を出て行けるように
女中を雇ってみようかと思っている
と、のことでした。

第48話「富岡製糸場の危機」その3 へと続く。