約束の学びの場

                                         

第47話「姉妹の約束」その2 からの続きです。

群馬では、揚返場が、急ぎ増設され
アメリカへ送る生糸の生産に
追われていました。

県令・楫取素彦は、別の工場から
生糸を集めようとしていました。

美和も手伝います。

せいも、工場の女たちや
県庁職員の奥さんたちを連れて来て
加勢してくれます。

工藤長次郎や県庁職員も駆けつけ
手伝ってくれます。

そんな様子を
さみしそうに見ている阿久沢権蔵に
せいが気付き、
「とびっきしの大博打じゃありませんか」
と、声をかけると、阿久沢は笑います。

もうどうにも納期に
間に合わない事態になった時
阿久沢が、知り合いの製糸工場で作った
品質も折り紙つきの生糸を
楫取の元へ運んできてくれます。

そして、大量の生糸が
横浜へ送り出されました。

横浜からは船便で、
ニューヨークに送られます。

 


 

楫取、東京へ行く

一段落したしたので、美和は
寿の病状が心配なので、
東京に向かうよう
楫取に進言します。

直輸出がうまく行くか大事な時であるし、
囚人たちのこともあるので
いま、離れるわけには行かないと
尻込みする楫取に
美和のみならず、阿久沢とせいも
後の面倒は見ておくからと
背中を押してくれます。

星野長太郎や工藤も中原復亮も
頷いてくれます。

そして、楫取は、
みんなの好意を受けて
東京に行くことにします。

そして、美和が、楫取の代わりに
囚人たちの様子を見回ると
真面目に働いていて、
みんなから感謝されています。

一方、母親たちの学びの場も
女たちの手により
着々と出来上がって行きます。

 


 

寿の最期

その頃、東京では
布団に横たわる寿を、
萩から来た長男・小田村篤太郎と
その妻・多賀子も、
楫取と久米次郎といっしょに
囲んでいます。

「久米次郎には
楫取家を継がせるつもりじゃ」
と、楫取が言うと、寿は安堵し、
「旦那様と夫婦になれ、
二人の息子にも・・恵まれ・・
私は・・本当に・・幸せでした」
と言い、穏やかに目を閉じました。

 

 

寿の声

群馬では、「明治十四年学びの場」
という木札を木に吊るした美和は
「寿姉、や~っと、できました。
約束の・・学びの場です。
早う見に来てくれんと・・・」
とつぶやきます。

すると、風の音が
「美和・・思うた通りおやりなさい」
という寿の声に聞こえます。

美和が不安を感じていると
中原が、寿の訃報を知らせに来ました。

その後、美和が一人で放心状態でいると
報せを聞いたせいが来ます。

悲しむ美和を、せいは
「きっと・・見守って下さいますよ」
と、そっと励ましてくれます。

一方、東京では、楫取は
久米次郎から、寿からの手紙を
渡されます。

その手紙には
「私が死んだ後は
美和を妻に迎えて下さい」
と書いてありました。

 

 

松下村塾のように

その頃、美和は、
母親たちの学びの場
学問を教えています。

かつての松下村塾のように・・
噂を聞きつけた女たちが、
次々とやって来ます。

 


 

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