リチャードソンとの契約

                                         

第47話「姉妹の約束」その1 からの続きです。

アメリカでは、星野長太郎の弟・新井領一郎は、
有力な生糸商人リチャードソンと交渉をしていました。

そして、そんな新井から
見本となる生糸を至急送って欲しいと
群馬に、電報が届きます。

早速、星野が生糸を用意します。

この契約を何としてでも取り付けないと・・と
阿久沢権蔵も、輸送を手配してくれます。

県令の楫取素彦の手伝いをする阿久沢に
妻のせいが驚いていると、
「金儲けのにおいがする」
と、阿久沢は答えます。

リチャードソンは、この生糸を見て
その品質の良さに取引したいと申し出て
契約がまとまりました。

 


 

長期展望の信用契約

ところが、その契約価格よりも
市場の生糸の値が高騰し始めました。

ヨーロッパでの生糸の生産が減って、
日本の生糸が買われ始めたためでした。

阿久沢は、どんどんと
生糸を売ろうとしますが、
楫取は、待ったを掛けます。

リチャードソンから
大量の注文が入っていたので、
こちらを優先すべきと
楫取は、言います。

阿久沢は、いまの市場より
リチャードソンとの契約価格は
格段に安いので、
後回しにすればよい・・
と、主張します。

楫取は、そんなことをすれば
リチャードソンの信用を失う
と、阿久沢をなだめます。

楫取は、目先の利益より
10年後、20年後、100年後を見据えて
取引をすべきであり、
リチャードソンとの取引が成功すれば
直輸出が盛んとなり
群馬のみならず、日本の未来が開ける・・
と、訴えました。

楫取以外の周りの職員たちも
楫取の案を押してくれたため
阿久沢は、黙るしかありませんでした。

 


 

毛利家では

その頃、美和は、毛利家の
安子の元を訪れていました。

すると、成長した興丸こと
毛利元昭が現れます。

元昭は、学習院に通い
テニスに励み、テニスを拡げたいという
志を持っているようでした。

安子も、世の中に役に立ちたく
慈善事業を始めたそうでした。

 

 

群馬へ戻る

そして、群馬では
リチャードソンからの大量注文が入り
生産が追いつかない状況となっていました。

納期が遅れることは信用にかかわりますので
楫取は、揚返場の数を増やして
対応することにします。

そんな楫取から手紙が届き、
寿は、美和に群馬へ戻るように言います。

「どねなことがあっても
旦那様をしっかりと支えてあげて下さい。
そして・・
女たちの学びの場も作ることも・・・
・・・約束です」
寿は、美和の手を握り、頼むのでした。

美和が廊下に出ると
久米次郎が立っており
「戻るんですね。
それが母の願いなら、
もう何も言いません」
と、言います。

第47話「姉妹の約束」その3 へと続く。

 


 

コメントを残す