組合と共同の揚返場

                                         

第45話「二人の夜」その1 からの続きです。

その頃、明治10年に始まった西南戦争は
西郷隆盛が率いる薩摩軍が
徹底抗戦を続けていました。

そんなある日、楫取素彦の元に
木戸孝允の訃報が届けられました。

木戸が亡くなったのは、5月のことでした。

 


 

木戸の死を悼む楫取

京都の木戸邸では、
夢見ていた新しい日本を見れなくて
どれだけ無念だっだろう・・と
木戸の妻・松子が哀し見ます。

そんな松子を、辰路が、
男が本気で見た夢は、
必ず誰かが叶えてくれる・・
と言って、慰めます。

群馬の楫取も、草鞋を編みながら
一人、月を見て、木戸の死を悼みます。

そんな楫取の様子を見た美和は
翌日、楫取を船津伝次平の畑に案内します。

そこで畑作業をする県令の楫取に
興味を持った船津は
試行錯誤しながら
見事に育った「ごぼう」を見せます。

そうして楫取は、将来のため
木戸の願いに応えようと
ようやく心が吹っ切れたのでした。

東京で、美和からの手紙を読んでいる寿に
母の代わりに群馬で父の世話をしていることに
久米次郎が不満を漏らします。

そんな久米次郎を寿は
たしなめるのでした。

 


 

粗悪品の生糸への無念

ある日、美和は、ナツと
小林のところで作った生糸を、
せいに見せます。

せいは、ひどい粗悪品に驚きます。

その晩、美和はその粗悪品の生糸を
楫取に見せます。

必死で育てた蚕が
このような粗悪品になって
悔しい思いをしている養蚕農家や
真面目に工場で生産している女たちが
同じように思われる無念を
美和は楫取に伝えます。

そうして、楫取は、民間で
製糸工場を営んでいる
星野長太郎の元を訪れ、相談をします。

 

 

新たなる仕組み

星野は、組合を作り、生産者が組合員となって、
それぞれが作った生糸をいったん集めて管理し、
共同の揚返場を設置し
品質を統一できるような仕組みをつくることを
提案します。

さらに星野は、アメリカに行った弟が
現地で会社を作った連絡があったことを
楫取に報告します。

これで日本の生糸が
アメリカに新たな販路が切り開ける
準備が整ったのです。

あとは、こちらの仕組みを
作り上げるだけでした。

新たな仕組みは
仲買人が不要になることから
大きな抵抗が予想されました。

しかし、これが成功すれば
大きな活路が開けるため
何としてもやり遂げると
決心する楫取でした。

そして、県庁で、楫取が阿久沢権蔵に、
組合と共同の揚返場の話をすると
「今まで通りで充分!」
と、納得しません。

第45話「二人の夜」その3 へと続く。

 


 

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