秀次郎の心中

                                         

第40話「二人の母」その1 からの続きです。

そんなある日のこと、
秀次郎がいなくなります。

杉家の家族は
あちこち探しますが、
見つかりません。

そして、吉田小太郎が
塾の二階に隠れていた
秀次郎を見つけました。

 


 

秀次郎の母上に

美和は秀次郎を叱りますが
秀次郎は、滝から
秀次郎のことが大好きだから
叱ったのだと聞かされます。

秀次郎は、美和のところに現れ
「俺、お母ちゃんに捨てられたん?」
と聞きます。

そんな秀次郎を、美和は
「おばちゃんがもう1人のお母ちゃん」
「父上のように立派な人になってつかあさい」
と言って、抱きしめます。

それから、秀次郎は
美和のことを「母上」と呼ぶようになり、
剣術にも励み、礼儀も正しくなりました。

久坂のことも、美和は
秀次郎に教えるようになり、
秀次郎も、真面目に
読み書きも覚えるようになりました。

 


 

秀次郎を辰路のもとへ

そんなある日、
亀が見かけない女の人が言うので
美和は、気になり
門のところへ行って見ました。

すると、そこには、辰路が
秀次郎を探し覗いていました。

美和に見られ
逃げようとする辰路を
美和は追いかけ、声を掛けます。

辰路は、美和に
秀次郎のことを頼んで
去って行きます。

秀次郎を育てる覚悟を決めた美和でしたが、
秀次郎のことを気にかけ
京から萩まで訪れた辰路の姿と
秀次郎の「お母ちゃん」と言う寝言に
心が動きます。

翌朝、美和は、秀次郎を
わざと叱って家から追い出します。

泣きながら秀次郎が外に出ると
そこには、辰路がいました。

秀次郎は、辰路の胸に飛び込みます。

そして、辰路は、美和に頭を下げ
秀次郎と去って行きました。

 

 

秀次郎が去った杉家

秀次郎がいなくなり、
美和も、玉木文之進も
寂しそうにしています。

そんな美和に滝が声を掛けます。

お母ちゃんの愛情をいっぱい貰って
大きく育ってもらいたい・・
それが、あの子に合った育て方だと
思い、早朝に辰路に、引き取りに来るように
頼みに行ったことを
美和は、滝に話します。

そんな美和に、滝は
秀次郎は二人も母がいて幸せだと
笑いかけます。

 

 

士族たちの不満

明治5(1872)年、新橋~横浜間を
鉄道が開通します。
日本は近代化に向けて、躍進していました。

明治6(1873)年、欧米視察を終え
木戸孝允と伊藤博文が帰国します。

しかし、発布された徴兵令が
物議を醸していました。

太政大臣になった三条実美、
西郷隆盛、木戸、山県有朋、伊藤らが
士族たちの不満が心配・・と、
厳しい表情で会議を開いていました。

その後、政府の政策に反発し
各地で反乱が勃発することになりますが
萩でも不穏な空気が立ち込めていました。

前原一誠が、新政府に不満を持つ連中を
明倫館へ集めていたのです。

それは再び美和を襲う試練の前触れでした。

 


 

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