国禁を犯して黒船に密航

                                         

国禁破りの密航の罪で捕らわれ
駕籠に乗せられ江戸へと護送中の吉田寅次郎(伊勢谷友介)に
小田村伊之助(大沢たかお)が駆け寄る場面から
第4話は始まります。

「なんで早まった」
「なんで待てん。」
「なんで急くんじゃ」

寅次郎は、駕籠の中から伊之助に微笑みを見せます。

間もなく子どもが生まれようてしいる伊之助を
巻き込みたくない配慮から
寅次郎は、伊之助には何も打ち明けなかったのでした。

 


 

心配する杉家の家族たち

 

寅次郎が国禁を犯した知らせに周章狼狽する杉家

  • 怒り心頭の叔父・玉木文之進(奥田瑛二)。
  • 「わしらに何ができる。」と畑仕事に戻っていく父・百合之助(長塚京三)。
    百合之介は、育み役の監督不行き届きから切腹をひそかに覚悟していたのでした。
  • 「お前のできることをすりゃええ」と百合之助から言われ、
    家族の危機に自分のできることを懸命に探す(井上真央)。
  • 「寅次郎の想いに寄り添ってやりたい。」と、
    こんな状況でも寅次郎を信じ、
    微笑みを浮かべながら気丈に家事を続ける母・(檀ふみ)。
  • 風呂敷包みを抱え江戸へ行こうとする弟・敏三郎(大橋律)
  • 寅次郎を止められなかった責任を感じ、
    刀の前で思いつめる兄・梅太郎(原田泰造)。
  • 気付かぬふりで、さりげなく声をかけ、
    梅太郎に切腹を思い留まらせた梅太郎の妻・(久保田磨希)。
    さりげない亀のこの計らいには感動しました。

 


 

寅次郎の密航の真意

 

密航に失敗した寅次郎と金子重輔(泉澤祐希)は、
番所に出頭し、すべてを洗いざらい打ち明けました。

浦賀奉行支配組頭・黒川嘉兵衛が、
たまたま船が潮に流されて黒船に救われただけではないのかと
取り調べの最中に助け舟を出しても、
自分の意志で密航を企てたと
頑として譲らない寅次郎。

その結果、江戸に送られ、
伝馬町の牢に入れられました。

伝馬町の牢では
何故牢に入ることになったのか、
牢の古株から聞かれ
いくら黒船で密航を企てたと寅次郎が説明しても
誰も信じようとはしない。

乗り込んだ船には
櫂を固定する櫓ぐいがなかったため、
船にふんどしで櫓を結び付けて
必死に漕いで、黒船に乗り込んだのでした。

最初にたどり着いたのはミシシッピ号でしたが
言葉の通じる相手がいなかったため、
通訳のウィリアムズが乗船しているポーハタン号を目指しました。

再び海を漕ぎ続け、やっとの思いで
ポーハタン号に乗り込んで
ウィリアムズに渡航を訴えました。

けれども、日本との条約が締結されているため
条約を破ることになってしまうから
二人をアメリカに連れていくことはできない
と断られてしまい、浜へと戻されてしまいました。

そこで寅次郎は、密航のことを
世に知らしめるため
自ら番所に出頭したのでした。

命など惜しうない。

国禁を犯し、密航を企てたら、

元より死罪は覚悟の上。

死罪となって、

この企てが天下に露呈すれば、

それも本望。

それこそが「」の始まりである。

列強の矛先は

今や日本に向けられつつある。

今こそこの五大州を探索し、

敵を、異国を学ばにゃならん。

それが罪だというなら、

喜んで我が死をもって異国の脅威

天下に知らしめる警鐘となろう。

事細かに密航の経緯を話し、自分の信念を訴えていると、
いつしか牢の者たちは寅次郎の話に聞き入り、
牢名主までもが、真剣に話を聞き始めているのでした。

第4話「生きてつかあさい」その2
 へと続く

 


 

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