辰路と秀次郎

                                         

第39話「新しい日本人」その1 からの続きです。

その頃、京にいる辰路は
久坂玄瑞の子・秀次郎を育てるため
料亭で仲居として働いていました。

そこへ幾松が訪ねてきます。

辰路は、久坂の妻・美和が
久坂の子・秀次郎を探していると知り
秀次郎を取り上げられることを恐れ
幾松とも連絡を絶っていたのでした。

辰路の気持ちはわかるが、秀次郎は
維新で功績を立てた久坂の子なので
学問をして身を立てることも
考えてやるよう、幾松は辰路に諭します。

 


 

木戸孝允はアメリカへ

一方、幾松の亭主の木戸孝允は
明治政府の参事となり
不平等条約の解消のため
岩倉使節団の一員として
アメリカに来ていました。

そこへ、野村靖が
日本からの報せを木戸に渡します。

報せには、日本に残った西郷隆盛たちが
次々と新たな政策を実施し、
そのため、国内情勢が不安定になっていると
書かれていました。

 


 

楫取の思い

さて、楫取素彦は、木を伐採し
本気で荒地を開墾しようとしています。
これから、家族と一緒に
この地で暮らして行く・・
その思いを
村人たちにわかって貰いたから・・
と、楫取は言います。

けれども、美和は、
脱走兵を救えなかった責任を感じ
自分自身を責めているのでは・・
と、楫取に言います。

その様子を、楫取を恨む
元奇兵隊士・中原復亮が見ています。

一方、寿は、
この頃、左手が痺れることを
敏三郎に話します。

 

 

楫取の開墾

楫取は、必死で開墾します。
美和は、元は杉家の種から
お城で育てた野菜の苗を
そこに植えました。

また、久米次郎が
近くの子供たちに
「父がいつも言うとるんじゃ。
人は、侍も、百姓も、みんな同じ。
分け合い、仲良うせねばならん」
そう言いながら
採れたばかりの野菜を配っている様子に
中原復亮の心も、
次第に解けて行くのでした。

 

 

雨降って地固まる

そんな中、大雨が発生して、
楫取の畑を襲いますが、
中原復亮がやってきて
美和と楫取を助け、畑を守ってくれます。

中原もまた、
自分だけが助かったことで
自分自身を責め、
その気持ちをどうすることもできず
楫取を恨んでいたのでした。

雨が上った後、去り行く中原を
楫取と美和は見送ります。

そして、美和は、楫取に
自分を責めぬように言い、
「これからは誰のためでもなく
己の望む道を歩いて行ってもらいたい」
との大殿・毛利敬親の遺言を
楫取に伝えます。

その時、大空に虹がかかります。
二人は、新たな道の始まりを
決意するのでした。

そこへ、敏三郎が、あわててやって来ます。

その手紙は、母・滝からの手紙で
急ぎ戻るように・・とのことでした。

その理由は、辰路の産んだ
久坂の子・秀次郎が来ており、
美和にとっては再会でした。

 


 

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