藩主・毛利敬親の迷い

                                         

第34話「薩長同盟!」その2 からの続きです。

山口城に戻った桂小五郎と小田村伊之助は、
藩主・毛利敬親に、薩摩の動向を報告しています。

桂は、坂本龍馬の手前、憤ってみせたのですが
西郷吉之助が、この同盟に対して
真にまとめようと奔走していることは
理解してました。

けれども、そんな西郷が動けない程
薩摩内に、この同盟に対しての
抵抗勢力があり、
これでは組んでも足並みが揃わないことを
懸念していました。

伊之助は、長州の米を
今年不作の薩摩へと送ることを
提案しますが、
同盟に固執し薩摩に擦り寄るようなそぶりは
藩内の不満が爆発すると、桂は危惧します。

「国の行く末か、藩としての誇りか」
敬親は、そう呟き、迷いました。

 


 

美和の意見

桂は伊之助とともに、
毛利元徳の居室へ興丸に会いに来ます。

桂が退出してから、元徳が美和に
久坂の妻として「薩長同盟」について
意見を求めました。

美和は、最初は
たまらなく嫌であったけれど、
父親の死を機に、気持ちが変わった話をします。

「せわぁない。許せ。
憎まず、みな許して、前へ進めと。

そう久坂は申すでしょう。

天からよう見えるよう明日への道を。
興丸様が、将来、歩まれる道。
その先に新しい国がありますように。
ご覧になる景色、
晴れやかな眺めでありますように。

無事に、道が切り開かれますこと
願うております」

 


 

西郷と桂と龍馬

それから、京の小松帯刀邸にいる桂の元へ
龍馬がやって来て
米は薩摩に、武器は下関に運んでいる話をします。

けれども、10日も待っているのに
同盟のことを何も言ってこない薩摩に対し、
こちらから頭を下げ
借りをつくるつもりはない・・と
腹を立てた桂は、帰国すると言い出します。

龍馬は、桂に少し待つように言い
西郷の元へ行きます。

龍馬は、西郷の襟首掴んで怒ります。
「いったい、何しゅーがね !?」

さらに龍馬は続けます。

おまんも武士やったらわかるろう。
今どんな思いで桂さんが一人で待っちゅうか。
この期に及んで、まだ政やりゆうかい

西郷が言い訳を言うと、龍馬は言います。

藩ら面目ら立場らそんなもんどうでもいい。
一つになるかならんか・・・
この国のために

龍馬は、桂にも諭します。

桂さんも・・!!
何しにここまで来たかぜ?
もっと必死にならんと・・
死んでしもた若い藩士らを
根っこにしちょらんと。
新しゅう生まれ変わる
この国の根っこに

そして、西郷と桂の両者に言います。

のう、薩摩、のう、長州。
ええかげん肝据えんかい!!

そして、龍馬は、
歩み寄ってきた桂と西郷の手を取り、
強引に握手させます。

そして、ようやく両藩の交渉が始まり
薩長同盟」が成立しました。

 

 

興丸の小姓

一方、奥御殿では、
興丸の小姓に推挙する者を
美和が都美姫に報告します。

周布政之助の甥・周布政春、
高杉晋作の義弟・高杉半七郎、
そして椋梨藤太の親戚筋の椋梨孝介を、
美和は選びました。

都美姫から、その報告を受けた敬親は
「そうせい」と感無量に承認します。

 

 

高杉の吐血

高杉の潜伏先の宿の一室で、
長州再征討の勅許が下りたことを、
伊藤利助は高杉に報告します。

全国32藩・総勢15万に出兵が命じられた
と利助が高杉に伝えますと伝えます。

「我が藩の兵力はおよそ6千・・ 腕がなるのう」
と言いながら、高杉が酒を飲み干すと、
咳き込み吐血、芸姑・うのと利助が驚きます。

一方、山口城の奥御殿では
「潮、美和、いよいよじゃ」
と、銀姫が声をかけると、
「お守りいたします。何としても」
と興丸を抱きながら美和が答えます。

 


 

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