奥女中のリストラ

                                         

元治(1864)年、
文は、正式な奥勤めのため
名を美和とあらためます。

鈴が鳴る合図で
藩主・毛利敬親、都美姫、
毛利元徳、銀姫が上座に座り
「総触れ」という
朝のあいさつから
奥の一日が始まります。

 


 

奥女中のリストラ

朝敵となった長州は、
幕府から攻撃対象となり
予断が許されない状況でした。

そんな中、毛利家の奥では
山口から萩城への
城替えの話を聞かされます。

この城替えは、
都美姫の背後にいる
椋梨藤太の計らいであり、
長州を討伐しようとしている
幕府をなだめる目的がありました。

しかし、奥には
200名近くの女性がおり、
萩城へ移動するとなると、
この人数が住む部屋が
足りなくなります。

このため、奥御殿総取締役の園山は、
美和と鞠に、女中たちに
暇乞いをさせるよう計らえと命じます。

 


 

前途多難な仕事

これを知った銀姫の侍女の潮は
「何という勝手な」と怒り、
都美姫と嫁姑の関係にある銀姫は、
美和に「ほうっておけ」と言います。

美和は、椋梨に屈したくない想いと
誰かがやらねばならない役目ならと
この仕事を受け入れます。

美和の覚悟に対して、銀姫は
「面白い。ならば、その働き、
とくと見せてもらおう。
ただし、この部屋からは
一人のお付きは減らさぬ。心せよ」
と、釘を刺され、前途多難です。

早速、帳面を見ながら
美和と鞠がどうするか考えていると、
御半下頭の志乃らが
美和たちに猛抗議に来ます。

渡り廊下で、表使いの日出は
その志乃に言います。
「案ずるな。少々面倒くさい者でも
当てがって相手をさせれば、
城移りの手伝いなども
すぐにあきらめよう」

 

 

御蔵番の国島

そうして、美和は
日出からの意地悪アドバイスで
御蔵番の国島を訪ねます。

豪華な調度品が並ぶ中を、
美和が歩いて行くと、
「誰じゃ!」と国島が現れます。

「帰りなされ。ここは毛利の奥の奥。
どなたといえども断りなく
立ち入ること許しませぬ」
と国島は言うと倒れてしまいます。

美和と鞠は、
国島を布団に寝かせてあげます。

国島は50年以上も奥に仕える御蔵番だと
美和は、鞠から聞かされます。

やがて気がついた国島は言います。
「奥で生きた者の歳月は
ここで暮らした者にしかわからぬ」

「此度の城移りに
お力を貸しては頂けませぬか?

日出様より、お名前を・・・
国島様程のお方なら
皆も耳を傾けてくれるかもしれぬ・・と」
そう美和がお願いすると

「ここへ運んでくれたこと礼を申す。
だがお前の力にはなれぬ」
国島は、そう答えるだけでした。

 

 

倒幕

そんな頃、政の表の舞台では
幕府への謝罪以外に道はないという
椋梨に対し、周布政之助は、
幕府と戦えばよい・・と言います。

しかし、この時ばかりは
長州は追い込まれていて
周布も小田村伊之助も
分が悪かったのです。

宿舎へ戻った周布は酒を飲み、
己の無力を嘆きます。

そんな周布に、
伊之助は気を遣います。

「幕府を倒す・・・
その道、ありやもしれません」
そう言って、伊之助は帰ります。

 

 

椋梨の意のままに

美和と鞠の、リストラの仕事は
なかなか進みません。

また、藩主・毛利敬親も、
妻の都美姫に
自分が詫びねば済まない時が
来るかもしれない・・
これからも毛利家を頼む・・
と話します。

そんなある日、
高杉小忠太が伊之助に、
椋梨には気を付けろ・・と警告します。

同じ頃、椋梨が周布を訪ね
暗に自決を勧めます。

一方、幕府に対して謝るだけではならぬ・・と
必死で訴えた、井上聞多が襲われます。

幕府への恭順を強く唱える者たちの仕業でした。

井上は奇跡的に一命は取り留めます。

その後、これまでの
政の責めを問われた周布が切腹します。

切腹前、「長州を頼む」と
周布は伊之助に遺志を託しました。

寿が美和を訪ね、周布の死と
政は椋梨の意のままになることを伝えます。

第29話「女たちの園」その2 へと続く。

 


 

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