長州三田尻への七卿落ち 久坂玄瑞の告白

                                         

第23話「夫の告白」その2 からの続きです。

何をやっても、いつも上手く行かないと
久坂玄瑞は落ち込んでいます。

国をまとめるどころか
長州藩まで潰してしまいそうな事態に久坂は

「俺の姿勢が・・・
真心が足りんのじゃろうか ?
俺の志が間違っとるんじゃろうか ?」
と、吉田松陰の形見の『留魂録』を握りしめ
亡き松陰に語りかけます。

 


 

やっちまったなぁ~

一方、久坂に近づき
長州藩の動向を探っていた辰路は、
愛人の阿久根が一人で江戸へ旅立ち、
「お前の役目は終わった」
と薩摩藩士から聞かされ
騙されたと知り、絶望します。

薩摩藩の定宿から出て来たそんな辰路を
寺島忠三郎が捕まえ、久坂の前に連れて来ます。

薩摩に通じていたから始末するという寺島を
久坂は止め、追い出します。

寺島が去ってから、久坂は
辰路も追いだそうとしますが
辰路は、薩摩の男に裏切られた話、
何をやっても上手く行かない
呪われているという身の上話をし
この世に何の未練もないから斬って欲しい
と、久坂に頼みます。

そんな辰路に久坂は言います。
「お前、神社のみくじ引いたことあるか」a-omikuji

「凶が出るじゃろ」

「ついとらんのう。
そねな人間は、
そねな風に生まれついているんじゃ」

そう言って泣く久坂を
辰路は背中から抱きしめて言います。

「出会うた時からわかってました。
同じ匂いしましたさかい。寂しいお人やて。
幸せなあんたさんの奥方はきっと・・・
あんたの心の本当の真ん中には触れられん。
うちにはそのお顔、
見せてくれはってもええんどすえ」

たまらなくなって久坂は
辰路を押し倒しました。

翌朝、久坂が目が覚めると、
もうそこには辰路の姿はありませんでした。

「俺は最低じゃ」
久坂は自己嫌悪になります。

 


 

久坂の告白

失脚した三条実美ら7名の公家・七卿とともに
およそ2000人の長州藩士が長州へ落ち延び
三田尻へ到着、七卿の警備には
奇兵隊が当たることになりました。

一方、杉家では、
亀が大喜びで久坂からの手紙を
文に持ってきます。a086431

けれども、その手紙には、
久坂の無事の報告だけでなく
小田村伊之助の次男である久米次郎を
久坂家の養子として迎え入れたい旨が
書かれていました。

唐突な久米次郎の養子の話に
文は戸惑い、その真意を知りたく
文は、三田尻の久坂の元へ行きます。

しかし、久坂は、そんな文と会っても
目も合わそうとしません。

文が久坂への思いを全てぶつけても
久坂は苦しそうな顔をするばかりで
「頼む。今は一人にしてくれ」
と、久坂は言います。

久坂の妻だからイヤだ・・
と文も粘りますが
久坂は、そんな文の顔を見て

「俺を見んな ! 京の女と情を通じた・・」
と、告白してしまいます。
(しかし、女心のわからんヤツ・・・
自分の苦しい気持ちから解放されたいだけかい !!)

久坂からの予想もしない告白
しばらく呆然となる文でしたが
「そねなこと、そねーなことくらい・・」
と、平素を保ち、笑顔をつくろうとしますが、
ぎこちない表情になり、
その場から飛び出そうとします。

久坂は、そんな文の腕を掴みますが
文は、汚らわしい・・とばかりに
久坂の手を振りほどき
部屋を出て行ってしまいます。

 


 

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