日本国一丸となっての攘夷実行 と 敏三郎の奇兵隊入隊

                                         

久坂玄瑞の号令で始まった異国との戦いは
圧倒的な武力の差を見せつけられ
長州は壊滅的な打撃を受けました。

敗戦の責任を負ったまま久坂は、
京に行き、日本国一丸となっての
攘夷実行に向けて奔走します。

久坂、桂小五郎と三条実美は
関白・鷹司輔煕と面会し
「天子様に大和へ行幸して頂き、
今一度、幕府に攘夷実行の勅命を・・」
と頼むも、鷹司からは、
いい返事はもらえません。

実は、朝廷を説得し
あくまで異国を打ち払おうとする長州藩に対し
過激な攘夷に反対する薩摩・会津藩らは
久坂の動きを阻止しようとしていたのでした。

 


 

久坂の苛立ち

その後、茶屋で
「三条様、明日にでも尊攘派の公家方へ
急ぎお伝え願います」
と、久坂が三条に頼むと
「急くな」と桂は宥めます。kuge

「おおらかに構えとったらええのや」
と、三条実美も久坂を宥めます。

廊下で、鴨居を叩いて
苛立っている久坂を、
辰路が励ましますが
長州の動きを探っている辰路は、
その後、薩摩藩士・阿久根と密会します。

それから、数日が立ちますが
いっこうに鷹司からの連絡が来ず
苛立つ久坂のもとに
前原一誠、品川弥二郎、寺島忠三郎、野村靖
が訪ねてきます。

「皆、久坂さんが心配なんじゃ。
『伏見要駕策』の頃の
孤独に追い込まれた
松陰先生を見とるようで」
と、前原が言います。

「これだけは忘れんでくれ。
あんたには俺たち仲間がおる」
前原の言葉に、久坂は
希望が戻って来たような気がしました。

 


 

敏三郎の決心

そんな中、萩の杉家では、
敏三郎が、手話にて
下関へ行って奇兵隊に入ると言い出します。a-kiheitai

敏三郎が作った図面を見て
その才能を認めた高杉晋作が
敏三郎を奇兵隊に誘ったのでした。

家族のみんなは最初心配しますが、
百合之助は敏三郎の決意を尊重します。

けれども、母・滝は
「いけん !! 母は許しません」
と、奇兵隊への入隊を反対します。

その後、梅太郎は敏三郎に
「母上を、悲しませるなよ。
必ず帰って来るんやぞ」
と言い、新しいわらじを
餞別に渡します。

「寅兄様の志の証。
人と人ととつなげるもんよ。
あなたもきっと良い人に出会える」
と言い、文は吉田松蔭のボタオを
敏三郎に手渡します。abotao001

文は、奇兵隊のある下関まで
敏三郎に同行することになります。

滝は、松陰の時のような悲しい報せを
もう聞きたくない・・との思いから
反対していたのでしたが
百合之介が、敏三郎にとっての幸せについて語り
滝を宥めます。

出発の朝、寝ている母・滝の後ろ姿に挨拶をし
敏三郎は、文と下関に向かうのでした。

途中、何か気配を感じた敏三郎は
振り向き、真剣白刃取りのように
棒を受け止めます。

滝でした。

にっこり笑って敏三郎は
「いったでしょ ?  せわぁない ! って」
と手話で伝えます。

「どうしてみんなこねいに早う
大きゅうなってしまうんじゃろうね」
そう言いながら、滝は敏三郎の身体をなでます。
敏三郎は滝の背中を叩きました。

「気をつけんさいよ。
手紙も待ってますからね」
と滝が手話で伝えると
敏三郎は笑って手を振ります。

敏三郎の後ろ姿に滝は
思いを込めて合掌するのでした。

第23話「夫の告白」その2 へと続く。

 


 

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