台場作り と 奇兵隊

                                         

第22話「妻と奇兵隊」その1 からの続きです。

久坂玄瑞のせいで無残な敗戦をしたため
高杉が代わりに大将で下関に行ったと
雅に言われ心を傷めた文は
男に交じり、台場作り
参加することを決意します。

武家の女性が人前で、
このような作業をすることはいけない
と、百合之介も梅太郎も驚きます。

けれども、文は、久坂や他の人たちが
下関で懸命に戦っている中、
できる限りのことをしたいと訴え、
滝も亀も参加すると言い出し、
百合之介は、渋々承知します。

 


 

奇兵隊の結成


下関では、塾生たちが高杉晋作の
攘夷参加を歓迎します。

豪商の白石正一郎が
協力の挨拶を高杉と交わします。

高杉が奇兵隊の趣旨を話すと
白石が町人に声を掛けて回ると言います。

高杉は奇兵隊の結成を声高らかに宣言します。

それから、数日して、
集まって来た百姓たちに
高杉は鉄砲の使い方を教えます。

 


 

女台場

kyaba文たちは、たすきを掛け
すそをまくり上げ台場作りに参加します。

「退屈に負けましたわ」と雅も参加し
最初は「はしたない」と言っていた寿も、
武家の女子達を引き連れて参加します。

文久3年、萩の菊ヶ浜の台場作りには
女たちも参加したため、
女台場(おなごだいば)と呼ばれています。

一方、その頃、高杉に奇兵隊に呼ばれた
玉木彦介は、父の玉木文之進に
出発の挨拶をします。

これがこの親子の最後の対面となります。

 

 

椋梨美鶴の働き


この台場作りに参加したくとも
身なりのために参加できない女性の
そんな女心のために
長州藩の重臣、椋梨藤太の妻の美鶴は
着物を提供してくれます。

萩を守りたい・・
そんな文の一途な想いを聞いた美鶴も
身分の高い武家の奥方様を連れて
台場作りに参加します。

そこに「女どもは引っ込んどけ!」
と役人が怒鳴りこんできて
文を突き飛ばします。

この横暴な役人に美鶴は怒り、
文、寿、雅を連れて
高杉の父である小忠太に会います。

そして、女性の台場作りを
着物自由の上、
藩から正式に認めてもらえるよう
小忠太に依頼をし実現します。

国の一大事と、普段は表に出ない
上級武士の才女や奥女中まで
数多く台場作りに参加しました。

このとき作業唄として「男なら」を
歌いながら、女たちは土塁を築きます。

 

 

奇兵隊の心得

a-kiheitai奇兵隊に入隊した町民や百姓たちは
塾生たちの指導のもと、訓練をします。

そんなある夜、
飲んでいる奇兵隊の隊員に
高杉は言います。

「今までの戦い方じゃったら
隊長がやられた隊は
命令する者を失うて
散り散りじゃった。

そねなくだらん上下の隔たりを
俺はなくす。

この奇兵隊は
たとえ隊長を失おうとも
誰かが隊長となり
すぐさま指揮を続ける」

今まで自分に価値がないと思って生きてきた
町民や百姓の隊員は涙を流して喜び
一同は盛り上がります。

 

 

久坂の決意


そんなある日、久坂は
京へ赴き朝廷に説き弱腰の幕府を動かし、
攘夷を実行させる旨をみんなに伝えます。

吉田稔麿は、久坂の身を案じ
攘夷反対派が力を増し危険だと反対します。

「異国にあれだけの大敗を喫した今、
他藩は動かん。
捨て駒となって朝廷を動かそうとするより、
今は長州を強うするんが先じゃ!」
と、高杉も反対します。

さらに高杉は説得を試みますが、
「無謀じゃろうと
見込みがなかろうと
捨て駒になろうと
この命投げうって
国を動かさんきゃならんじゃろ!
俺は京へ行く!」
と、久坂は言い、その場を出て行きます。

そんな久坂に高杉は叫びます。

「死して不朽の見込みあらば
いつでも死ぬべし!

生きて大業の見込みあらば
いつでも生くべし。

松陰先生は、そう言われた。

久坂!
俺は、この奇兵隊で必ずや大業をなす。
俺は死なんぞ。」

そして、久坂の背に向かって
「死ぬなよ」
と、高杉は呟くのでした。

 


 

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