攘夷決行の約束 山口への藩庁の移転

                                         

第21話「決行の日」その1 からの続きです。

怒り心頭で萩へ帰った高杉晋作は
萩城に登城し、
「山に籠って浮世を捨てる」
と申し出て10年間の暇を頂きます。

高杉が坊主になっていたと
亀から知らされた文と敏三郎は、
団子岩の近くの庵へ急いで出向くと
東行』という法名を得て
剃髪した高杉と、
高杉の身の回りの世話を焼く妻・雅がいました。

 


 

高杉の出家

ashinsakuこんな時に何をしていると
詰め寄る文に、高杉は答えます。

「こういう時じゃからこそ
先生のお声が聞きたいんじゃ。」

高杉は、ここで出家して
松陰先生の声を求めていたのでした。

高杉は、今、攘夷を決行しても、
所詮は負け戦なのに、
京で攘夷をお題目にモテ囃されて
公卿や豪商へ根回しをして、
まるで腐れ役人のようだ・・
と、文に不満をぶちまけます。

気まずい雰囲気を変えようとしたのだろうが
KY(空気読めない)の雅は、
久坂が京の芸妓にモテると
迂闊に口にしてしまい、
文は胸騒ぎを覚えます。

 


 

攘夷決行の確約

久坂玄瑞たちの思惑通りに
事は進んでいましたが
攘夷に及び腰の将軍は、
石清水八幡宮の随行を病を理由に断り、
二条城に閉じこもります。a-2johjoh

攘夷派の公家と志士たちは
二条城に詰めかけ取り囲み、
将軍は、軟禁状態となります。

そして、幕府は致し方なく、
5月10日の攘夷決行を約束します。

その知らせは、
萩の藩主・毛利敬親へ届きます。

攘夷は正しいか・・?」

と迷い、尋ねる敬親に、小田村伊之助は、
敬親は行く末を見据えていると言い、
五人のイギリス行きの話も取り上げ

「その英断こそが、
道なきところに道をつくる」
と言って迷える敬親の心を支えます。

 

 

久坂と辰路

一方、京の茶屋では、
攘夷決行のため国許に戻る志士たちの
鋭気を養うため、周布政之助が
酒を振舞っています。

そんな中、辰路は、久坂の
羽織から出ている糸に気付き
別室で、糸のホツレを繕います。a-geisha

久坂に羽織を着せてから
身体を寄せる辰路を
久坂は抱きしめてしまうのでした。

けれども、久坂は、ハッと我に返り
辰路から身体を離し
その場から出て行ってしまいます。

 

 

藩庁の移転

萩から山口
長州藩の藩庁が移されることになります。

a-yamaguchiいざ攘夷となると、
夷敵が攻めてくる可能性もあるため、
海に近い萩よりも山口の方が
安全だからです。

5月10日の期限を持って
関門海峡は閉鎖され
夷敵の船はすべて打ち払われると
梅太郎から、杉家の皆に伝えられます。

一方、4月25日に久坂たちは
山口入りします。

久坂たちへの民衆の攘夷の期待は
日に日に高まって行きました。

 

 

文の不安

そんな中、文は、久坂の大好物を用意して
帰りを待ちわびていますが、
訪ねてきた伊之助より
久坂は、萩には戻らず、
山口に留まったままになると聞かされます。

京の芸妓の存在を雅から耳にして以来、
文の心は穏やかではありませんでした。

agenzuiそんな思いが爆発したかのか、
夫婦としてたくさん話したいことがあると
文は機関銃のように伊之助に言い、
山口まで同行させて欲しいと
意を決して伊之助に願い出ます。

不安そうな文に、伊之助は言います。

「捨てられんものが多いヤツほど動けん。
今のこの乱世、身軽が一番強い。
久坂は久坂なりに腹を決めとるんじゃろう。
大事を為すために・・・」

けれども、文は、どうしても
久坂が何を考えているのか知りたいと
伊之助に訴えます。

伊之助は、世話役としての仕えを理由に
文との同行を認めたとしても
松下村塾のことを心配します。

そこへ寿が現れ、
松下村塾のことは自分が守るので
行って久坂と話して来なさい・・
と、文の背中を押します。

第21話「決行の日」その3 へと続く。

 


 

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