英国公使館焼き討ちと攘夷の狼煙

                                         

第20話「松陰、復活」その2 からの続きです。

そんな中、久坂玄瑞はお礼をするために
芸姑の辰路に会います。

「ほんなら、うちの旦那さんになっとくれやす」

久坂は飲んでいた茶を吹き出し、
国元に妻がいると断ります。

勤王の志士たちの力となって
芸姑として名を上げることが
辰路の夢だと聞かされます。

 


 

魔性の女 辰路

a-geishaさらに辰路は
他藩や公家の話の内容や人間関係を
教えようかと久坂を誘惑しますが、
久坂は、そんな甲斐性はないし
いつか見られたように
泣いているようなつまらん男だと
辰路の誘いには乗りません。

「涙はつまらんものやおへん。
目からあふれる思いが
つまらんもんのはずがない」
と、辰路は言います。

「京へ戻らはったら、
必ず訪ねておくれやす。
お力になりますよって」

久坂の心は揺れます。

ところが、別の座敷に移動した辰路は
薩摩弁の男に抱きつきます。

その男は、久坂はどんな男か、
長州藩の動きを聞き出せたか・・
と、辰路に聞きます。

 


 

伊之助への褒美

a-takachika岩国と長府の両支藩が
破約攘夷の藩是を受け入れたので、
小田村伊之助の働きに対して
「褒美を取らそう」
と、藩主・毛利敬親が言います。

「恐れながら・・
此度のこと、活路を開いてくれたんは
義弟・久坂玄瑞からの手紙でした。

学ばんとする者たちによって今尚
寅次郎の言葉は脈々と受け継がれております」

伊之助がそう答えますと

「おおっっ~・・寅の言葉がっ・・」

と、敬親は嬉しそうです。

伊之助は、敬親に吉田松陰の復権と
吉田家再興のお許しをお願いしました。

そして、その許しが杉家に伝えられ
滝や玉木文之進は涙を流して喜びました。

 

 

英国公使館の焼き討ち

その頃、久坂・高杉をはじめとする
塾生たちの多くは江戸にいました。

a-monta後の明治政府で大臣を務める
長州藩士・井上聞多も
塾生たちと行動を共にしていました。

そんな中、江戸の長州藩邸では
久坂と高杉が激しく揉めていて
松嶋剛蔵が仲裁します。

長州藩の尊王攘夷への方針転換が、
他藩から信頼を得られていないため、
長州藩の掲げる「攘夷」を高らかに宣言し
国中に広く知らしめることが肝要である・・
と、高杉は主張します。

そのために、高杉は
異人を襲うことを提案しますが、
それを口実に一斉に艦隊を差し向けたらどうする・・
日本が列強に分割されてもいいのか・・
と、反対意見も出ます。

意見がぶつかりあう中、
伊藤利助が、品川の英国公使館
焼き討ちを提案します。

まだ普請中のため異人を斬る必要もなく
「長州の攘夷ここにあり」
という狼煙を上げられるというわけです。

しかも、人がいない深夜をねらっての決行です。

塾生たちは、その案に乗り
一斉に準備にかかる中、
「俺はやらん」
と、久坂だけは意地を張ります。

強く久坂を誘う高杉に

「なぜそこまで俺を誘う !?」
と久坂は言います。

「日本をひっくり返すんぞ !!
おまえなしで出来るか ?」
と、高杉は答えました。

 

 

文と雅

a-masa「私、決めました」

焼き芋を頬張りながら
雅は、文に言います。

退屈しないものを見つけたので
ずっと萩にいるとのことです。

何一つ自分の思うようにならない
子どもの教育が面白いとのことでした。

高杉の妻と久坂の妻が手を組めば
怖いものなどない・・と
二人は意気投合するのでした。

また、文は素直に
雅の力を借りることにしました。

学問をしている子供たちを見ながら
雅は言いました。

「松陰先生は、ここで
まだ、生きておられるんですね」

 

 

攘夷の狼煙

英国公使館の焼き討ちには加わらない
と頑なに拒んでいた久坂も、
松蔭の言葉を思い出して、
焼き討ちに加わります。

暗闇の中で久坂と高杉が
顔を見合わせてニヤリと笑います。

行くぞ!という高杉の掛け声と共に
8名の藩士が突入します。

 


 

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