塾生、京へ 高杉の上海行きと妻の雅

                                         

開国により、
油も生糸もお茶っ葉までも異国に輸出され
国内は品薄状態となってしまったため、
物価は急上昇し、
一般庶民の生活は圧迫されていました。

そんなある日、魚を買いに
松浦亀太郎の店に文が行ってみますと
店は閑散としています。

野村靖は仕事を探しに江戸へ
入江九一は萩からずっと離れた村で
ようやく仕事を見つけ
吉田稔麿も仕事のために家を出た・・
という塾生たちの生活の様子を
文は、亀太郎から聞かされます。

 


 

薩摩藩、動く

asaigou001その頃、久坂は下関に
薩摩藩士の西郷吉之助(西郷隆盛)の
元を訪ねていました。

「島津公が兵を率いてへ ?」
久坂は驚きます。

薩摩藩主・島津忠義の父、島津久光が
朝廷をお護りするとの名目で
大筒まで揃えて京へ上洛したとのことでした。

「まさかそのまま倒幕に向かうと・・!?」
久坂は西郷に聞きます。

「長州は、どげんなさいやっとなぁ?」
逆に、長州はどうするのか・・
と、久坂は西郷から聞き返されました。

一方その頃、萩城では、高杉晋作が
周布政之助から呼び出され
あることを言い渡されます。

 


 

高杉晋作の妻・雅

ashinsaku高杉は、異国の上海
幕府の視察のお共として選ばれて
行くことになったと文に告げます。

生きて帰れる保証もなかったので、
まだ17歳の幼妻ののそばに
文にいて欲しい・・・と頼みます。

「おまえがそばにおってくれりゃ安心じゃ」

そこへ、高杉の妻・が入って来たので
高杉は、文を雅に紹介します。

高杉の気持ちを汲み取り
おつき合いをしましょう・・
と文は雅に言うと

「結構です」
と、二つ返事で雅は断ります。

「女同士の付き合いなど退屈で好みません。
私は旦那様がおれば、
それで十分おもしろうございます。
参りましょう。晋様」

そう言い、雅はスタスタと出て行ってしまいました。
高杉も、仕方なさそうに後を追います。

 

 

京へ

a-hagijoh-ono下関から帰った久坂はすぐに萩城に登城し
薩摩の動きを周布に報告し、
長州藩もに行くべき・・と訴えます。

「薩摩が動いたというのに
いまだに長井様の『航海遠略策』による
公武合体を、長州の藩是としておって
よろしいんですか ?」

そこへ長井雅楽が入って来ますが
長井は、まったく聞く耳を持ちません。

城から戻った久坂は
塾生たちと松下村塾に集まります。

「藩はご重役たちを
京に送ることにしたそうじゃ。
我らは我らで京に上り、
朝廷に攘夷を働きかける」

久坂がそう言うと、前原は言います。

「幕府にすり寄る長井の策を
長州藩が掲げておる限り
我らも同類と思われるだけでは・・・ ?」

「何としても長井の藩是を覆さんにゃならん」

久坂がそう答えると、伊藤利助が言います。

「できるだけ塾生を集め、京に向かいましょう」

塾生たちは、その場にいない塾生たちに
連絡することにしました。

その時に、高杉は上海に行くことを
塾生たちに告げます。

久坂は、京に共に行かず
幕府の用事で上海に行く高杉に
不服で堪りません。

第19話「女たち、手を組む」その2 へと続く。

 


 

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