通商条約締結 松下村塾と前原一誠 文の縁談

                                         

門下生が増えた松下村塾
新しく納屋を改造して教室を作り
松下村塾」の看板が掲げられます。

一方、松陰は「女大学」の講義もしており、
講義後は、お茶をしながら女子会です。

女子会では、結婚や「胸キュン」話に
花を咲かせています。

そこに、江戸へ行った吉田稔麿から
お菓子作りのレシピ本が届けられ
女性陣は大喜びです。

 


 

吉田稔麿からの手紙

ahalis一方、松下村塾の方にも稔麿から
ハリスとの謁見を将軍が許した旨の
手紙が届いていました。

かねてから幕府に対し
通商条約締結を迫っていたアメリカは
下田に艦隊を送り、アメリカ領事ハリスと
将軍・徳川家定との会見を
強く要求していたのでした。

一方、長州藩にも、通商条約締結について
幕府から意見書を求められていました。

小田村伊之助は、
大局を見据えた意見を訴えますが
椋梨藤太は、幕府に賛同する意見書をまとめよと
伊之助に迫ります。

 


 

前原一誠の言葉

「通商条約締結はまだ早い」と
松下村塾では議論が飛び交います。

「前原君、きみはどう思う?」
松陰は、前原一誠に声をかけた。

「皆さんのお話が・・
今の私には、どこか遠すぎて・・」

前原は、貧しい目出村の出身で
なんで飢える者がなくならないのか
それを知りたいと思って、
松下村塾に来たのだった。japan

「皆さんのお話を聞いとると
今の日本国がただ
どうしようもなく愚かで
ふがいないだけの国だと言われとるようで、
ちいと悲しいような・・」

この前原の素朴なストレートな意見は
松陰の心を打ちました。

 

 

文の縁談話

a-musume文は年頃ですが、
毎日塾生達の世話で大忙しです。

そんな様子の文を心配した寿は
藩の実力者・椋梨藤太の妻の美鶴のところへ
文を連れて行くと言います。

その話を聞いた塾生たちは、
寿が文の縁談を頼み込みに行くと察しますが
密かに文に惹かれている久坂玄瑞は
その話を聞き、気が気ではありません。

椋梨は松陰のことを蛇蝎の如く嫌っているので、
文が嫌がらせを受けるのではないかと
塾生達が話します。

「いかん。・・・それはいかん!」

無意識に久坂はそう口にすると
塾生達は、久坂の気持ちに気付いたようです。

高杉晋作は「ふーん」と
意味ありげにニヤニヤし
塾生達は面白がります。

「違う ! 俺は・・・
お文は、美人じゃないし
俺の好みじゃない!」

しどろもどろ反論する久坂でした。

 

 

いま一度日本国の歴史から学ぶ

124594松陰は、前原一誠に
「日本政記」という歴史書を渡し
議論の時の前原の言葉が胸に刺さったと言います。

「我が国は誠に無知な赤子に過ぎんのか !?
他国に誇るべき思想は、
魂はないんでしようか ?」

そう言う前原に松陰は嬉しそうです。

いま一度、日本国の歴史から学びましょう !

非常なときほど足元を固めねばならん !
そのことを僕は忘れていた。
思い出させてくれて、どうもありがとう。」

と言いながら、前原に
松陰は丁寧に頭を下げます。

その謙虚な姿勢に前原は感激します。

 

 

椋梨邸での茶会

稔麿から送られたお菓子のレシピ本を見ながら
羊羹を作り、椋梨の家に向かう文に
久坂は着いて行きますが、
面白がって高杉も行きます。

椋梨邸の前で大人しく待っていた
久坂でしたが、
高杉のアドバイスを受け
椋梨の家の周りでウロウロして覗いて、
大騒ぎになってしまいます。

椋梨藤太の妻の美鶴に詫びながら
寿は、文の縁談を頼み込みます。

その様子を見て動揺している久坂の気持ちに
美鶴は気付き、わざと縁談の話を進めるようなことを言います。

家に帰ってきた文に久坂は謝るも
気持ちとは裏腹なことを言ってしまう
二人は、喧嘩となってしまい
すれ違ってしまいます。

 

 

前原一誠 帰る

amaehara「明日帰る」
と前原は、滝に告げます。

「私は歩くんが遅い。

この足じゃ、生涯、
誰に追いつくこともできんのじゃないかと
ずっと不安でした。

じゃが、わかったんです。
怖かったんは足のせいじゃない。
どこへ歩いて行けばええか、
わからんかったからなんじゃと

「もう怖くはないんですか ?」
滝が聞くと

「先生がおられます。
灯りを見つけたんなら、
もう急(せ)くことはない。
あとは自分の目指すところに
ゆっくり近づけばええ。

ここは、楽しかった~」
満面の笑みで、そう言う前原でした。

前原一誠が松下村塾で学んだ期間は
わずか10日程でしたが、
今後の彼の生き方を決めた滞在となりました。

この前原の言葉が聞こえていた文は
安堵の表情を浮かべ、
塾生のお世話にやりがいと幸せを感じたのでした。

第11話「突然の恋」その2
 へと続く。

 


 

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