北条氏直と会見し春日信達の調略を報告

                                         

第8話「調略」その1 からの続きです。

やがて小諸城に着いた真田昌幸は
北条氏直と会見する。

氏直は、遅参した昌幸を相手にせず
室賀正武の後方に控えるようあしらう。

そこで昌幸は、遅れたお詫びとして
海津城を守る敵将・春日信達
味方に引き入れたとハッタリをかます。

ところが、氏直は、春日の力を借りずとも
上杉氏を蹴散らすだけの力は持っている
と豪語し、昌幸の申し出を退ける。

 


 

北条氏政と北条氏直

そんな時、小田原にいたはずの
北条氏直の父・北条氏政と、
その側近・板部岡江雪斎が現れる。

氏政は、氏直の前に控える昌幸に気付くと
昌幸がついたのなら百万の味方を得たも同然と
大袈裟に昌幸をおだて上げる。

これ好機と昌幸は、春日を調略した旨を告げ、
さすがだ・・と氏政をうならせる。

そのような小細工がなくとも
北条氏には勝算があると言い張る氏直に、
戦は楽に終わるのなら、
それに越したことはない・・
無駄に兵を失わずにすむ・・
と、氏政は苦言を呈す。

さらに氏政は、昌幸に礼を言うと、
勝利の暁には、春日に海津城を与えると
一筆したためて欲しい・・と、昌幸は願い出る。

氏政がこれを快諾したことから
春日への起請文を
氏直はしたためることになるが、
実は、氏政は昌幸のことなど
大して知らなかった。

若い氏直がすぐに天狗になるため
昌幸を利用して、少し手綱を引こうと
思ったのだった。

一方、昌幸は、氏直が
人の逆を言う天邪鬼な性格
であることを掴んだ。

氏直の扱い方を知った昌幸は
信尹の知らせを待って、
次の策に打って出ようとしていた。

 


 

上杉景勝怒る

7月14日、上野や信濃の国衆を加え、
3万に近い大軍となった北条軍は進軍を開始する。

それに対し、上杉景勝は
7000の軍勢で海津城に本陣を構える。

ほどなくして、景勝のもとに
真田昌幸が北条氏についた・・・
という知らせが届く。

昌幸の方から上杉氏に加勢する
と言ってきたのにもかかわらず
その舌の根も乾かぬうちに
昌幸の裏切りが発覚し
景勝は怒り心頭であった。

長年、上杉氏と真田家の間を
取り持って来た信尹は、
そんな景勝を前に、
もはや兄・昌幸には愛想が尽きた・・
戦国の世のならいに従い
子・信春とともに
越後に骨を埋める覚悟だと宣言する。

景勝は信尹をすっかり信じていたものの
側近・直江兼続は信尹を値踏みしていた。

そのため、信尹は、信繁とともに
春日の調略を急ぐのであった。

 

 

春日信達の調略に成功

人気のない海津城の納戸に春日を連れ込み、
信繁は、春日が武田氏の家臣であったことに
誇りに思っていることと、
信尹は、北条氏政がこの戦いに勝てば
春日に海津城を正式に返す
と言っていることを告げる。

海津城は春日の父・香坂弾正が守って来た
大事な城なのに、上杉氏の元では
どんなに働いても城代止まりだと
信尹は春日に言い聞かせる。

そして、北条氏を勝利に導いて
父親ゆかりの海津城を取り戻せば
武田氏の無念を晴らすことができ、
亡き父への面目も立つ・・と情に訴える。

これが奏を功して春日信達調略に成功する。

第8話「調略」その3 へと続く。

 


 

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