進撃の北条氏 北条氏政と北条氏直

                                         

勢いに乗った北条氏は、上野から
滝川一益を追い出し、旧武田領を
呑み込もうとしていた。

一方、北条氏従属を宣言した真田昌幸は
弟・信尹と次男・信繁に密命を与え
上杉方に送り込んだ。

北条軍が碓氷峠を越えて信濃を狙い
そのまま北上し越後の上杉を攻めると
睨んだ徳川家康は、
その隙に甲斐を支配し
信濃も奪おうと目論む。

北条氏直率いる2万の大軍は
碓氷峠を越え、信濃の国衆を
次々と服従させながら侵攻していく。

その頃、小田原城にいた北条氏政
食べる分だけ少しずつご飯に汁をかけ
かきこんでいた。

一度に全部汁をかけてしまうような
下品な食べ方を嫌う北条氏政は、
北条の国盗りも、食事の取り方と同様に
ゆっくりと味わおうとしていた。

そんな状況の中、真田屋敷では、
昌幸が、秘策を授けた信尹からの
報告を、まだか・・まだか・・
と待っている。

 


 

春日信達の調略

信尹は、信繁を自分の息子の信春と偽り
春日信達の調略のため
海津城に乗り込んでいた。

天下の豪傑として名高い春日は
海津城の守りしか任せてもらえない
上杉景勝に対して不満を抱いていた。

そのことを掴んでいる信尹は
武田氏に縁の深い春日に
景勝が心を許していないことを指摘し
春日の心を乱す。

その上で、真田家が北条氏に
寝返ったことを伝え、
春日にも北条氏につくよう勧誘するが、
春日は、信尹の話は
聞かなかったことにして去ってしまう。

その場に同席した信繁は
春日が上杉氏を裏切るとは思えなかった。

しかし、春日にその気がないのなら
話を受けたふりをして出ていき
上杉氏に密告するはずだから
可能性があると、信尹は確信する。

信尹が、調略までもうひと押し
と主張すると、
そのひと押しをやらせて欲しいと
信繁は志願する。

まもなく春日と対峙した信繁は
自分が信尹の息子・信春でなく、
昌幸の次男であることをバラし、
武田信玄への恩義と、北条氏直
信玄の孫であるという理屈で
説得を試みるも、
理詰めで論じすぎたため
逆に春日の心を閉ざしてしまう。

 


 

窮地を楽しむ昌幸

信尹と信繁が春日の調略に
手こずっている間に
小諸城で戦支度を整えた北条氏は、
川中島へ兵を進めようとしていた。

昌幸は、春日の調略を待たずに
北条氏直に会いに行く決心をする。

そんな昌幸は、まるで窮地を
楽しんでいるかのようだった。

一方、岩櫃城の信幸は、
何も知らされていなかったため、
真田家が上杉氏に属したものと思い込み、
北条氏との一戦に高揚感を抱いていた。

その直後、上杉氏を見限り
北条氏につくことになったとの
昌幸からの知らせに、
唖然とする信幸だった。

第8話「調略」その2 へと続く。

 


 

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