きり と 梅

                                         

第6話「迷走」その2 からの続きです。

その後、真田信繁は廊下で
きりとぶつかりそうになる。

真田屋敷にきりが勤め始めたことを
知らなかった信繁は驚くが、
松を失ったことに
負い目を感じていた信繁は、
すぐに立ち去ろうとする。

信繁と話をしたいきり
信繁を引き留めるが
うまく慰めることができず、
口喧嘩になり気まずいまま別れる。

信繁を慰められるのは
もはやしかいなかった。

信繁は、の元へ足を運び
心の内をさらけ出す。

信繁の弱音をは黙って聞いていたが、
沈黙に耐え切れなくなった信繁から
コメントを促されたは、
帰って来てくれて安堵した・・と、漏らす。

この言葉により、信繁の顔から
険しさが消える。

 


 

明智光秀、羽柴秀吉に敗れる

その頃、琵琶湖のほとりにある
漁師の茂吉の家に、
記憶喪失となった松が保護されていた。

一方、真田家では、
滝川一益の居城・沼田城へ
とりが人質として送られることになり、
その世話のため、
きりが同行することになった。

しかし、その直後の6月13日、
山崎の戦いにおいて、明智光秀が
羽柴秀吉に敗れてしまう。

草履取りから、自分の才覚のみで
のし上がって来た秀吉が、
もっとも天下人に近い存在ではないか・・
と、一益は真田昌幸に漏らす。

一益の勝算がなくなり、
北条氏への服属を、昌幸は検討するも、
北条氏についたところで
城と土地を奪われ、
骨まで食いつくされるのは目に見えていた。

 


 

信繁の言葉で吹っ切れた昌幸

その後、松の一件で落ち込む信繁が
真田家の行く末に悩む昌幸と
櫓の上で出くわす。

松のことに始まり、
織田氏、北条氏、上杉氏と対等に
渡り合える力が欲しい・・
などと話をする。

領主が変わっても
信濃の景色が何ら変わらなく、
日本国の真ん中にある
信濃に生まれたことを誇りに思う・・
と、信繁が呟く。

後日、秀吉が光秀を討ったことを知った
北条氏政は、氏直の軍勢を出陣させ、
上野に侵攻を開始した。

その頃、昌幸は、一益や北条氏に限らず
誰の下にも属さない方針を決意していた。

上質の材木が採れる山々が信濃にはあり、
それを運ぶ川もあり、良い馬もいた。

さらに街道を行き交う人々が集まる信濃は
東と西を結ぶ要の土地だった。

上杉氏・北条氏・徳川氏などの大名が
信濃を欲しがる理由に
櫓の上で信繁と話しているうちに
気づいた昌幸は、
信濃をダシに隣国と対等に渡り合い
彼らを操ろう・・と決心したのだった。

そんな昌幸は、
援軍を要請する一益に対し
上杉氏の侵攻に備えるため
北に出陣していると虚報を伝え、
一益と北条氏が戦っている間に
岩櫃城と沼田城と人質を
奪い返そうとしていた。

どんな手を使ってでも、
真田家と信濃を守りぬいてみせる・・
と誓う昌幸であった。

 


 

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