窮地の織田家武将 滝川一益 森長可

                                         

本能寺の変から2日が経ち、
日本中に織田信長の死という
衝撃的な知らせが伝わる。

勢力争いが混沌とする中、
真田信繁たちは、
明智軍に包囲されている
安土を脱出しようとしていた。

敵兵に囲まれ、
信繁や夫・小山田茂誠らと
別れてしまった松は、一人で
逃げざるを得ない状況となる。

途中、真田昌幸に差し向けられた
佐助と合流するも、
再び敵兵に行く手を阻まれ、
追い詰められた松は、
崖から琵琶湖に身を投げる。

佐助が松を追って湖に飛び込んだが、
松を見つけ出すことはできなかった。

悲しみに暮れながらも
茂誠は、信繁に謝意を伝えると、
真田の郷に戻るべきと提言する。

真田の郷に戻っても居場所のない茂誠は
松のそばにいたい・・と、
この地に留まる決意をしていた。

 


 

窮地の織田氏の武将たち

一方、再び主を失った真田昌幸に
たとえ信長が死んだとしても
真田家は織田家の家臣として貫くのが筋だ・・
と、真田信幸が意見する。

すなわち、滝川一益の元で光秀を討伐し
信長の仇を討つということだった。

信長の死により、旧武田領に
深く入り込んでいた織田氏の武将たちは、
窮地に追い込まれていた。

森長可は、北信濃を拠点に
越後に進軍していたため、
越後からの撤退を余儀なくされ、
北信濃に向かって逃げていた。

滝川一益が信長の死を知ったのは
6月9日の事だった。

昌幸は、すぐに京へ出陣して
明智光秀を討つよう促すが
一益は、この地を離れられない
と考えていた。

上杉氏や北条氏の動きよりも
信濃の国衆の動向を危惧していた。

信長の威光が潰えてしまった今、
そもそも国衆の土地である信濃が、
織田勢に反旗を翻すしても仕方ないと
一益は感じていた。

越後に進軍していた森長可は、
現に北信濃の国衆に裏切られ
攻められており、一益は、
そんな目に遭いたくないと思っていた。

そんな一益が、もっとも警戒していたのは
真田家であった。

そこで、一益は昌幸に人質を要求し、
昌幸も承諾する。

その一方で、光秀を討った者が
今後の織田家中を率いていくことになる・・
と、できるだけ早く光秀を討つよう、
昌幸は一益に迫るのであった。

 


 

素波の流儀

その頃、安土から帰国途上の信繁たちは、
信濃を目前で、森長可の一団を守って
信濃を抜けようとしていた出浦昌相たちと
出くわした。

北信濃の国衆たちは森長可を見限ったが
素波の誇りを持った出浦だけは、
一度家臣となったからには、
最後まで尽くす・・という
素波の流儀を貫いていたのだった。

第6話「迷走」その2 へと続く。

 


 

コメントを残す