一路岩櫃城へ

                                         

天正10年(1582)3月。
武田勝頼は、織田軍の猛攻により
新府城を捨て岩殿城に逃げようとする。

しかし、その道中で、
重臣・小山田信茂の裏切りに遭う。

一方、真田信繁たちの真田一行は
父・真田昌幸のいる岩櫃城を目指す。

 


 

一路岩櫃城へ

信繁は、十国峠経由の近道を
兄・信幸に提案する。

けれども、信幸は、
盗賊に囲まれたら身動きできなくなる
山道は、危険だと考えていた。

全員無事に岩櫃城に到着できるよう
祖母や母に配慮し、信幸は、
無理のない旅程を組んでいたため
軽井沢に宿泊、翌日夕方には、
岩櫃城の到着を見込んでいた。

姉・松が物見に行き、この先に
怪しい人影のないことを確認する。

信幸は、母・薫に
宿までもう少し・・と励まし
先に進もうとするが
京育ちで山道を歩いたことのない薫は
わがままを言い、信幸たちを困らせる。

そんな時、1本の矢が飛んで来て
薫の足元に刺さる。

 


 

武装農民に襲われる

武器を持った地元の農民が
襲って来たのだった。

近寄ってくる農民に対して
信幸と三十郎は刀を振り回し防戦。

信繁は母と姉を守りながらも防戦するも
農民たちを斬ることはできなかった。

信幸は農民たちの狙いが兵糧と判断、
信繁は従者が持っていた行李を奪い、
中に入っていた反物を
すべて三十郎に持たせる。

母・薫が大事にしていた反物だったが、
信幸の合図とともに、三十郎が、
兵糧の代わりに野に投げ捨てる。

農民たちが反物に群がるうちに
真田一行は、その場を逃げようとしたが
姉・松が、農民の一人に捕まってしまう。

信繁が、慌てて駆け寄り
農民を切り捨てようとするが
躊躇しているうちに
農民に逆襲されてしまう。

そんな信繁と松を救うべく、信幸が
一刀のもとに農民を斬りつける。

呆然としている信繁に
一族のためだ・・と信幸は言う。

 

 

昌幸の懸念

その頃、父・昌幸のもとに
主君・勝頼が、岩櫃城でなく
岩殿城に向かったという報せが
佐助によってもたらされる。

昌幸の側近・高梨内記は、
昌幸が武田家に尽くしているのに
ひどい仕打ち・・と嘆き、
真田家が北条氏と通じているわけがない・・
と、憤慨する。

それとは対照的に、昌幸は、冷静に
小山田信茂の動きを分析していた。

岩櫃城に比べて、
守りが十分でない岩殿城へ
なぜ信茂は勝頼を向かわせたのか・・
懸念していた。

信茂の寝返りを直感した昌幸は
岩殿城の様子を探りに
佐助を行かせる。

昌幸は、勝頼が、すでに
何かを察していたのかもしれない・・
と思った。

その証拠に、本来は、
夫の小山田茂誠とともに
岩殿城に向かうのが筋である
娘の松を、息子たちとともに
真田家に返されたからである。

昌幸は、そんな勝頼の心遣いに
感謝するのであった。

「決断」その2 へと続く。

 


 

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